2017年2月6日月曜日

香港から日本へのペット輸送~hiroの場合~ 検疫編

ご紹介したとおり、hiroは香港生まれの保護猫で、2016年の7月に飛行機に乗って日本にやってきました。
香港人の飼い主さんのホームステイに伴い、1年間の予定で我が家に一緒に来ているわけですが、去年のhiroの香港から日本への入国手続きについて今日はご紹介します。

もし、香港から日本へペットを輸送する飼い主さんがいて、少しでも参考になれば幸いです。あまりいないと思いますが…。

* こちらの記事はあくまで2016年のhiroのケースですので実際の輸送については、所管の農水省動物検疫所に逐次ご確認くださいね。




香港から日本へのペットの渡航の可能性ができたら、最低でも7ヶ月以上前からのワクチンの準備が必要です。

全ての段取りに問題がないとしても、
最初に、マイクロチップの埋め込みと1回目の狂犬病ワクチン
それから30日後以降に2回目のワクチンと血液検査
血液検査から180日後以降に初めて入国可能になります。



私と香港の飼い主さんと双方で連絡を取りながら準備が始まります。
香港のSPCAという信頼できる動物愛護組織があるので、そこの動物病院でワクチンや検査、書類のサインをお願いすることにしました。
hiroは基本的に外出がキライなので、タクシーで30分くらいの動物病院に何度も往復してがんばってくれました。


2015年12月
香港の動物病院


◎マイクロチップ埋め込み(ISO対応15桁)

(hiroは元々香港で保護された時に最初のマイクロチップを埋め込み済みなのですが、日本の検疫所で対応している形式ではなかったので、読み取りに問題が起こるリスク回避の為に2個目のチップを埋め込みました。)

◎1回目の狂犬病ワクチン

(ワクチンの種類にも指定があります。)


2016年1月
香港の動物病院
















◎2回目の狂犬病ワクチン

◎血液検査の採血

(香港の動物病院で採血した血液を、イギリスの検査機関で検査して証明をもらいました。検査機関が動物検疫所によって指定されていて、アメリカ、ヨーロッパなど世界で数ヶ所しかありません。日本を含むアジアにはありません。1ヶ月後くらいに狂犬病陰性の結果が届きました。)


2016年6月
日本

◎動物検疫所に電話&メールでスケジュール確認

◎動物輸入届出書を提出(輸入の40日以上前まで)

検疫所のHPからダウンロードした様式に、マイクロチップ番号、ワクチン日時などの情報を記載して提出します。まだ飛行機を予約していなかったので、搭乗便名、到着空港はダミーで記載して、後日変更届出をしました。未確定事項が多くても40日前までの提出が必須です。


2016年7月上旬
日本

◎FormA FormC (入国時に空港で提出する一番重要な書類。最終的に香港の動物病院の先生と、香港政府の担当官のサインが必要)を作成して、先に検疫所にメールでチェックしてOKをもらいました。

ここまでの準備を終えて私がさくらに留守番をしてもらい香港にhiroと香港の飼い主さんを迎えに行きます。


2016年7月18日
香港の動物病院
香港政府庁舎
















◎輸出前の健康診断
異常なしの旨、動物病院の先生のサインをもらう
◎日本の検疫所にメールで送りすぐに確認してもらう
◎香港政府庁舎にFormA,FormCの書類を提出してサインを申請


2016年7月19日
香港政府庁舎

◎香港政府のサインを受け取り書類が完成


2016年7月20日
香港国際空港
















◎hiroと一緒にキャセイパシフィック航空で香港を出発
(ペットとのフライトについてはこちらの記事にまとめました)
            ↓↓↓


2016年7月21日
成田空港

◎成田空港に到着
◎動物検疫カウンターで入国チェック
hiroのマイクロチップ読み取り、書類審査

ドキドキしましたが、事前に念入りに書類をチェックしてもらっていたので、特に問題なく手続きは完了し1時間くらいで、輸入検疫証明書が晴れて発行されてhiroは初めて日本の地を踏みました。やれやれ。


とにかく、日本の検疫所と連絡を密にしましょう。
(えー!そんなことどこにも書いてなかったじゃん!え、それを早く言ってよ。ということが度々ありました。)

入国の段階で不備があると、入国することが出来ず検疫をパスするまで最長180日間ペットさんが検疫所に係留されてしまいますので、入念に準備しましょう。

狂犬病ウイルスの日本への流入を防ぐ為の動物検疫のルールということで、マイクロチップ、ワクチンの種類、検査機関、待機日数のルールがかなり細かく指定されていて、不備があると空港で足止めされて入国できなくなってしまうので、日本の検疫所にしつこいくらいに電話やメールをして事前にいろいろ確認しましょう。

詳しくは検疫所のHPにガイドがありますが、原則として記載されていることでも担当官の方に相談すると意外と丁寧に対応してもらえました。

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